2013/5/29

RFP作成に使える!ECサイトの「要望」をきちんと「機能一覧」に落とす方法



エスキュービズムでは「EC-CUBE」を独自カスタマイズしたパッケージ「EC-Orange」でECサイト構築を行なっています。
その際には、ユーザー企業様から提案依頼書(RFP=Request For Proposal)をいただき、提案と見積書、スケジュールの提出を行っています。

※提案依頼書(RFP=Request For Proposal)
ユーザー企業がITベンダーに対して自社が調達したいシステムの要件をまとめたもの。ユーザー企業がITベンダーに対してRFPを発行し、ITベンダーはRFPに沿って提案書を作成し、ユーザー企業が提案書の評価を実施する。

しかし、ユーザー企業様からいただくRFPだけでは見積書やスケジュールを作成できないことがあります。
その理由は、ユーザー企業様の「要望」が「機能一覧」にまで落とし込まれていないことがあるからです。
その結果、「要望」を「機能一覧」に落とす作業が必要になり、ECサイト構築までのスケジューリングに支障が出るリスクが発生します。

今回は、すぐに提案や見積書をもらえるRFPを作成するために、実際のユーザー企業様とのやり取りの中から代表的な要望をいくつかをピックアップし、機能一覧への落とし方をご紹介したいと思います。

RFPを機能一覧まで落とさなければいけない理由



ユーザー企業様の声を聞いていると、WEB制作とEコマースを一緒にしている企業が多いことに気づきます。
動的な機能のないWEB制作とは違い、動的な機能で構成されるECサイトはシステムなので仕様がないと作れません。“企画”だけでは不十分なのです。

ECサイトの運営は大変なので、自動対応にすべきことが多くあります。その際、自動化=費用高になるのでベンダー側はリスクヘッジする必要があるため、具体的にどの機能を自動化したいのかを提示しなければ高めの見積が出てきてしまいます。
このように実現したいことは同じでも、ベンダーへの伝え方によって、見積金額はぶれる可能性があります。。

要望を機能一覧に落とした具体例


ケース1:『O2O(Online to Offline)をやりたい』

●要望
・ユーザの囲い込みをより強化したい
・店舗の売り上げを上げたい
・在庫が残っている商品を捌くチャネルを広げたい

ここまでは「要望」であり、それを「機能一覧」に落とし込みます。
●機能一覧
○ユーザの囲い込みをより強化したい
・実店舗との顧客ポイント連携
・店舗で受け取ったクーポンを利用できるようにする
○店舗の売り上げを上げたい
・店舗受取(決済後)
・店舗取り置き(決済前)
○在庫が残っている商品を捌くチャネルを広げたい
・店舗在庫を表示する
・支払い方法選択機能

ケース2:『ギフト発送に対応したい』

●要望
・自分で購入する以外に他人への購入というチャネルを広げて売上を上げたい

これを具体的な機能一覧に落とし込みます。
●機能一覧
・複数配送設定
・配送先CSV一括登録
・熨斗、メッセージ等選択
・価格帯から選択する機能

ケース3:『会員ランクによって特典をつけたい』

●要望
・サイトを利用すればするほどお得になる仕組みを構築して顧客の囲い込みをしたい
・楽天のようなサイトを作りたい

これを具体的な機能一覧に落とし込みます。

●機能一覧
・会員ランク設定
・シークレットセールス
・会員ランク割り引き設定機能

ポイントは要望を細かく一覧化すること



「○○したい」という要望があっても、ECサイトを構築するためにはそれに紐づく様々な機能が必要になります。
上記のように、抽象的な「要望」を、より具体的な「機能一覧」に落とし込む作業がより精度の高いRFP作成のポイントになります。これにはベンチマークサイトの分析も有効です。

しかし完璧なRFPの作成は、システム開発に慣れた人にとっても非常に難しいものです。
そのため「RFP作成支援サービス」を提供する会社があるぐらいです。

エスキュービズムでは今回挙げた要望以外にも、ECサイト構築に関する多種多様な要望をいただき、それを機能一覧まで落とすお手伝いをするところから、実際の構築・運営までを行なっています。

ECサイトのリニューアルを検討されている方は、今回の記事を参考にしていただき、RFP作成に役立てていただければと思います。