2014/10/30

「ラストワンマイル」をどう埋める?進化する配送サービス35選



2015年11月時点の更新版記事はこちら!

ネットショッピングにおいて、消費者のテンションは2度上がるといいます。

1回目はネットで購入ボタンをクリックした時。

2回目は商品を実際に受け取った時。

購入ボタンのクリックは、今やスマホでどこからでもできるようになりましたが、受け取る場所は限られています。特に、都市部に多い単身世帯では、家で受け取ることができず、毎回再配達を申し込んでいるという方も多いのではないでしょうか。

こうした実態を受け、様々な企業がラスト・ワンマイルの配送や、物流の革新に取り組んでおり、小売業界でも注目すべき分野となっています。

参考:宅配便の再配達減らしCO2抑制へ 国交省が対策検討

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF22H0F_S4A820C1PP8000/

今回はそんな配送業界において、既に普及しているサービスから、実験・構想中のサービスまで、まとめて紹介したいと思います。

では参りましょう!

目次

受取系

1.コンビニ受取(複数企業)

ローソン 店頭受け取り紹介ページ

http://www.lawson.co.jp/service/loppi/receipt.html

普及の進んできたコンビニ受取。大手小売店を中心に導入が進んでいます。2014年9月時点で、全国のコンビニは、51,363店でした。24時間営業の強みはやはり大きいです。都心部を中心に、今後一層拡大していくでしょう。(http://www.jfa-fc.or.jp/folder/1/img/20141020141200.pdf

2.Doorman(myDoorman)

http://www.doorman.it/

コンセプトは、”The End of Missed Deliveries”(不在配達をなくす)。

Doormanでは、ネットで購入した商品の届け先を自宅ではなくDoormanの住所に設定することができます。商品がDoormanの住所に届くと、午後6時から深夜0時までの間の好きな時間に配達を依頼することができます。

3.ローミング配送(Volvo Cars)

http://www.multivu.com/mnr/65010-volvo-pilots-roam-delivery-service

世界初となる宅配物を自動車へ配達するサービス。実証実験中。

配達や集荷の際、ユーザーは固有のデジタルキーを配送会社に提供。ユーザーは車のトランクが開いたことや、再びロックされたことを確認することができます。配達/集荷が完了すると、そのデジタルキーは再使用できない仕組み。

4.店頭受取(複数企業)

丸善・ジュンク堂 店頭受け取りサービスhttp://www.junkudo.co.jp/mj/user_data/guide/in_cart.php#shop_get

店舗を持つ小売店にとって、店舗は受取の拠点でもあります。ネットで注文するよりも、店頭に行って受け取ったほうが早い時、こうしたサービスがあると助かりますね。

拠点系

5.大型拠点(ユニクロ&大和ハウス)

http://www.fastretailing.com/jp/ir/news/1410141500.html

ユニクロは即日配送を行うために、物流倉庫を構築すると発表しました。都心に近い拠点を確保する、というのも重要な戦略ですね。

箱系

6.楽天BOX(楽天)

http://event.rakuten.co.jp/r-box/

楽天で購入した商品を受取ることができる楽天BOX。大阪市営地下鉄なんば駅、西鉄天神大牟田線 西鉄福岡(天神)駅、西鉄天神大牟田線 薬院駅で利用可能です。受取期間は3日間。

7.Qual(Amazon&NASTA)

http://www.nasta.co.jp/special/qual_d-all/?gclid=CJnt58LXycECFQkGvAodmVAANg

Amazonが、NASTAと共同開発を行なった大型郵便ポストを発表しています。Amazonのダンボール入りの荷物も入ります。再配達が激減するかも。

8.スマート宅配ボックス(エスキュービズム・テクノロジー)

http://orangeretail.jp/news/141022.html

鍵の開閉をスマホアプリで行う「スマート」な宅配BOX。一軒家をはじめ、マンションやオフィス、駅や空港といった公共施設まで、荷物を受け取りたい場所に設置できます。11月からサイバーエージェント・ベンチャーズと実証実験を開始予定。

総合系

9.静脈物流(佐川急便&リバリュー)

http://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2014/1021_943.html

ネットショップでは、当然返品やキャンセルのように通常とは逆の方向の配送も発生します。これを「静脈物流」と呼び、佐川急便がリバリューとの間で業務提携を発表しました。

10.OPENLOGI(オープンロジ)

https://openlogi.com/index.html

物流を一括してアウトソースできるというサービス。入庫検品、商品保管、出荷・配送、返品管理まで一連の物流サービス行えて、個人での利用も可能。CtoCの取引にも非常に需要がありそうなサービスです。

11.無料配送(複数企業)

Amazon無料配送

http://www.amazon.co.jp/%E9%85%8D%E9%80%81%E7%84%A1%E6%96%99/b?node=1085218

Amazonによって、今や無料配送は当たり前となりました。「配送料無料」は顧客受けが良い一方で、確実にコストに跳ねる部分ですので、大規模な企業でないと実現はなかなか難しいという現状があります。

12.フルフィルメントサービス(BASE&ヤマト運輸)

http://apps.thebase.in/detail/37

無料でECサイトを作成できるBASEもヤマト運輸と提携しています。配送業務等煩雑な作業を一括してお願いできるのは、個人の出店者にとっては大きいですね。CtoCでも当日配送ができるのは驚きです。

梱包系

13.ゆうパケット(日本郵便)

http://www.post.japanpost.jp/service/yu_packet/

配送ではなく、荷物を小さくすることも重要です。郵便物を小型化し、ポストへ配達可能とすることで、再配達を減らすことを目的としています。確かに無駄に大きな梱包の時もありますよね。

ちなみに、日曜・祝日・休日も配達可能です。

14.shyp(shyp)

http://www.shyp.com/

サンフランシスコのスタートアップベンチャーのサービスshyp。

送りたいモノの写真を取り、shypの人を呼ぶと、無料で梱包して配送をしてくれます。配送可能な荷物は、縦横幅が30cm×30cm×30cm、重さが50ポンド(約23kg)まで。大手配送会社と提携しており、世界中に配送可能です。

人力系

15.社員お届けサービス(ヤマダ電機)

http://www.yamada-denkiweb.com/info/wcontents/guide_staffdelivery.html

ヤマダ電機の社員さんが購入商品を配送してくれます。指定のエリアに限られますが15時までの注文であれば、即日配送が可能です。

16.宅配メイト(佐川急便)

http://www.sagawa-exp.co.jp/recruit/takuhai_mate/

佐川急便では、主婦層を宅配メイトとして採用しています。トラックで一箇所に荷物を運んだ後、戸口まで宅配メイトが自転車や台車で配達します。営業車1台1人での配送に比べ効率化されたそうです。

17.フィールドキャスト(ヤマト運輸)

http://www.kuronekoyamato.co.jp/recruit/fc/top.html

ヤマトでも同様にフィールドキャストという職種を採用しています。主に、台車や自転車を利用して荷物を戸口へ届けます。

18.隣人配送(Walmart)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20141020/272805/

ウォルマートは、隣人に配送を行わせる構想があるようです。店舗に来た消費者に対して、隣人の荷物も持って帰ってもらうというものです。隣人へ荷物を配送してくれた場合は、商品の代金を割引を受けられます。昔はおとなりさんが荷物を預かってくれていたりという時代もありましたので、その復活というところでしょうか。

速配系

19.AmazonPrime(Amazon)

http://www.amazon.co.jp/gp/prime?ie=UTF8&ref_=footer_prime

言わずと知れたAmazonの最強サービス、Amazonプライム。昼前に頼んだ商品が、夜には受け取れているという衝撃的な体験は、まさしく業界に革命を起こしたと言えます。

20.すぐつく(Yahoo!JAPAN)

http://shopping.geocities.jp/sugutuku/index.html

Yahooが豊洲エリア限定で行なっているサービスです。注文すると、2時間以内に自宅まで届けてくれるというもの。小さなお子さんのいる家庭が多い豊洲では大変重宝されるサービスで、「実験をやめないで」という声もあるとか。

21.Shopping Express(Google)



https://www.google.com/shopping/express/

Googleが米サンフランシスコとサンノゼで試験的に開始した即日配送サービス。提携する地域の販売店の商品をまとめて注文することができます。各店舗のポイントカードなどの会員特典も利用できるとのこと。

22.CONER STORE(Uber)



タクシーの配車で有名なUberも、即日配達のサービスをテスト運用しています。対応時間は、月曜から金曜日の午前9時から午後9時までで、米ワシントンDCの一部での運用しています。指定の場所に車を配車することができるUberだからこその強みを生かせますね。

23.ebay now(ebay)

http://pages.ebay.com/ebaynow/

ebayが2012年に発表したサービスで、最速で1時間以内に商品が届くということで注目を集めました。しかしながら、事実上はサービス停止状態のようです。


24.ビック超速便(ビックカメラ)

http://www.biccamera.co.jp/service/logistics/bicchousoku/index.html

最短30分で配達してくれるというビッグ超速便。サイズは、「軽トラックに積み込みができ、一人で運べるサイズ」とのこと。30分なら家に帰る前に届いてしまいそうですね。

25.早朝配達(Amazon)

http://jp.wsj.com/articles/SB10345363700595394421004580217413762736060

Amazonのイギリス部門は、新聞配達会社と提携を発表しました。毎朝届けている新聞と一緒に荷物も配送しようという試みです。朝、起こされるのは必至ですね。(笑)

代行系

26.pacirii(リブセンス)

https://pacirii.com/

リブセンス社の新卒研修で作られたサービス。サービス自体は終了していますが、オフィスに30分で商品を届けるというサービスでした。ネーミングがいいですね。

27.instacart(instacart)

https://www.instacart.com/store

生鮮食品の当日配送サービス。「Shopper」と呼ばれるスタッフたちが買い物を代行し、依頼から最短で1時間以内に配達してくれます。

食系

28.dely(dely)

https://www.dely.jp/

食べたいレストランの料理をスマホで注文し、好きなところへ届けてくれます。登録しているスタッフの中で時間の融通が効く人がデリバリーするそうです。食べ物以外にも応用が期待されます。

29.bento.jp(ベントー・ドット・ジェーピー)

http://bento.jp/

bentoはお弁当を毎日オフィスへ届けます。渋谷・六本木界隈が対象エリアとなっていますが、ボタンを押して20分というのは、まさしく即配送と言えます。

スーパー系

30.おうちでイオン(AEON)

https://www.aeonnetshop.com/shop/default.aspx

イオンネットスーパーはやはり即日配送が重要です。当日15:00までの注文が対象です。ネットスーパーは普及が進んできましたが、一方でサービスを終了する企業もあります。いかに配送料を抑えられるか各社課題意識を持っているようです。

31.きいろい楽だ(イトーヨーカドー)

http://www.itoyokado.co.jp/service/support.html

スーパーの店頭で購入したものを、代わりに自宅へ届けてくれるサービスです。当日15時までに購入すれば、18~20時の間に自宅まで届けてくれます。

マシーン系

32.Prime Air(Amazon)

http://www.amazon.com/b?node=8037720011

無人飛行機が自宅の目の前に荷物を置いていく。SFの世界のようですがこのPrimeAirは発表依頼、着々と実運用への動きが見られます。

33.Parcelcopter(DHL)

http://www.delivered.dhl.com/en/articles/2014/02/parcelcopter.html

Amazonだけでなく、グローバル物流企業のDHLも無人飛行機による配送を考えています。

斬新系

34.フェルミエ(ホンダ ヴィンヤーズ アンド ワイナリー)


http://fermier.jp/

いかに早くものを届けるかが勝負のEC業界で、フェルミエのサービスは逆でした。ワインの苗木を購入するところからはじまるプロジェクトで、ワインが届くのは申し込んだ5年後。「速配」ではなく「遅配」でも消費者がつくという事実は、とても興味深いです。

35.予測配送(Amazon)



顧客が注文する前に、注文されそうなものを近くの配送センターへ予め配送しておくという「予測配送」。Amazonが保持している膨大なデータが、このような画期的なサービスを可能としています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この中から、5年後・10年後のスタンダードなサービスがあるのでしょうか。今後も配送業界から目が離せません。

この記事を書いた人
大工 峻平

エスキュービズム・テクノロジー ソリューション事業部開発部にて、タブレットPOSシステム導入を担当。タブレットPOS、Handyシステムの導入営業からはじまり、納品・教育・保守まで幅広い業務領域に携わっています。



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