2017/2/15

【保存版】POSレジとは?~レジスターからタブレットアプリ、レジレス店舗まで~



スーパーやコンビニ、飲食店や薬局、様々なお店で「会計」をする時に通る「レジ」。レジはキャッシュレジスターの略で、今ではPOSレジが置かれた会計をする場所そのものも「レジ」と呼ばれるようになりました。

レジ、POSレジの歴史

1878年にアメリカで開発され、日本に導入されたのは1897年。当時は入出金を記録する機能が中心で、日本語では「金銭登録機」と翻訳されました。
店舗で商品やサービスの金額を計算、記録し、支払いの不正を防ぐために生まれたレジスターは、船の機関室のエンジンやボイラーなどの計器がデザインの原型となった重厚な機械の時代を経て、やがてパソコンへ、さらにクラウド連携したタブレット型へと進化してきました。
様々な機能を一体型にした多店舗向けのPOSレジシステムも、あらゆる業態で活用されています。

参考:POSシステムとは?~詳解POSシステムの全方式と最新情報

分析機能のついた多機能なPOSレジシステムは、導入コストが高額なため、小規模な店舗には導入しにくいのがデメリットでした。
ところが2010年ごろから普及したタブレットを活用したPOSレジアプリがその壁を乗り越えました。
分析機能や部門別集計機能などが標準搭載された高機能なPOSレジアプリをタブレットにインストールするだけでPOSレジとして使えるようになり、単店舗でのPOSレジ導入も容易になりました。
小規模店舗でも、店舗運営の改善にPOSレジの販売データを活用できるようになったのです。
クラウドサーバーを利用しているため、商品登録も楽に行えるのもPOSレジのメリットの一つです。

2017年のいま、レジは単なる「売上金額を記録する機械」ではなく、POSレジとしてネットワークにつなげることで販売データから売上の傾向を分析したり、自動発注を行ったり、顧客情報と紐づけて個別のマーケティング施策を行ったりと、多角的な経営戦略を立てる上でも重要なシステムの一部となっています。

★レジの歴史について詳しくは、社会の変遷にみる、日本の小売とposレジシステムの歴史もあわせてご覧下さい。★

POSレジのメリット

キャッシュレジスターにないPOSレジの特長は、「いつ、何が、何個、いくらで」売れたかというデータが正確に分かるということです。
さらに、「顧客の性別」「年代」「来店人数」など、様々な要素を組み合わせれば、より詳細な販売データを作成することができます。POSレジの販売情報と会員情報を紐づければよりパーソナルな販促活動も行えます。

在庫や発注などのバック管理に欠かせないデータが蓄積・分析でき、客層や天候の変動、年間のイベントなどによって変わる売上動向も予測して商品発注や在庫管理ができるのです。

従来のレジでは金額や部門を手打ちして、間違いが多かったり、時間がかかったりしていました。多数の商品登録がされているデータベースを用意し、バーコードスキャナーと連携させることで、打ち込みの時間を短縮することもできるようになりました。
また、打ち間違いが減るということは経理・会計担当者の人的コスト削減もメリットになります。
POSレジのシステムを活用し、多方面で無駄を省いた店舗運営、企業経営ができるようになるのです。


POSレジシステムはこれからどうなる?


レジスター、POSレジの歴史の中で、注目すべきなのは「PCとネットの普及」ではないでしょうか。もともとスタンドアローンで使われていたレジが、ネットワークにつながり、
WindowsやLinuxといった汎用性のあるOS上で動くようになって、大手レジメーカー以外でもシステム開発が行われるようになりました。
さらにECサイトとのデータ連携によって、相互に影響しあい、ネット上で決済までおこない、実店舗で受け取るオムニチャネルシステムなど、新しい小売販売のカタチを作りだすようになってきました。

Amazonが発表した「Amazon GO」は、レジそのものが存在しない「レジレス店舗」という、これまでにない小売店舗が提案されました。アプリでチェックインし、手にした商品をセンサーで読み取ってAmazonのカートに入れ、決済するという仕組みです。
ECと実店舗の融合は今後も進んでいくのではないでしょうか。

また、レジそのものも、新しいアイデアを試しつつ様々な進化を遂げています。

買い物客が自分で会計を行うセルフレジ

2000年ごろから、買い物客が自分で会計から精算を行うセルフレジが普及しはじめました。食品スーパーや量販店などで使われた経験のある方も多いのではないでしょうか。
来店客が自分でバーコードを読み込んで支払いまでするセルフレジは「レジ待ちの行列を解消」「レジスタッフの人材コスト削減」に繋がりました。

アパレルショップのGUでは、RFIDタグを使った独自のセルフレジシステムも開発されています。
ローソンが試験導入した「レジロボ」も話題になりました。


セルフレジの派生版、精算処理を切り離したセミセルフレジ

また、セルフレジから派生したセミセルフレジは、支払い精算だけを買い物客が行うタイプのセルフレジです。
バーコードを読み取る作業はこれまで通り店舗のレジ担当スタッフが行うため、機械に慣れていない買い物客でも受け入れやすいと言われています。

タッチパネル式レジ

デジタルサイネージに表示された商品をタッチして注文し、特定の電子マネーで決済するセルフレジも登場しています。
マクドナルドの店舗で試験導入されており、対面式のPOSレジよりも処理がスムーズと好評のようです。
今後、多様な決済方法が導入されれば、利便性がアップし、全国的に普及するのではないでしょうか。

カメラで見た商品を「認識」して会計するレジ

トレーの上に置かれたパンを、形で認識して一瞬で自動会計するPOSレジ「ベーカリースキャン」があります。
同じような形のパンでも、高度な画像認識技術によって会計ができ、さらに認識結果が間違っても、手動で修正することでシステムが学習し、認識の精度を上げることができます。

意外と重要な決済方法

日本はクレジットカードの所持率は高いものの、実店舗での使用率はそれほど高くなく、現金決済が主流なのが特徴の国です。
しかし、今後は交通系ICカード、電子マネー、モバイルマネー、仮想通過など、多様な決済方法に対応していくことが重要となってくるでしょう。POSレジカウンターでも、様々な決済端末が並ぶようになってきました。
訪日外国人観光客は日本人と違った決済手段を取ることも多いのです。Apple Payやアリペイ、Wechat Payなどのモバイル決済を導入するだけで、ぐっと外国人観光客へのホスピタリティがアップします。
モバイル決済は「オムニチャネル」でも効果を発揮しています。ECと実店舗のデータ連携によって、新たな顧客体験と価値を創造するようになっているのです。

まとめ

以前はレジといえば「大きな計算機」でしたが、運営方針に沿ったPOSレジの選択ができるようになり、新しい店舗づくりの重要な要素となってきました。
サイネージを使って無人化された店舗を作ることも可能ですし、セルフレジの導入によってレジスタッフを他の業務に回して店舗運営の効率化を図ることもできます。
タブレットPOSレジでスタイリッシュなレジカウンターを作ったり、接客ツールとして活用することも可能です。
ECサイトと実店舗のデータ連携によって相互送客を図ることもできます。

これからは「どのPOSレジを使って、どんな店舗を作りたいか」をより明確に考えることで、ミライの小売店を作っていく必要があるのではないでしょうか。

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